沖縄でコーヒー栽培され「カイガラムシ被害」の方へ お願いがございます。
先日、見学したコーヒー園でカイガラムシ被害がすごく原因を考えてみたのですが、よくわかりませんでした。
コーヒーの木のカイガラムシ被害
そこで、同じカイガラムシ被害のコーヒー園を見ることで共通項があるか原因を調べたく見学OKという方がおられましたら是非連絡の程よろしくお願い致します。
対象農園:露地で無農薬栽培(ほったらかし栽培でない農園)全体の約2割以上の被害
※沖縄では12月ぐらいから寒さとともにカイガラムシはいなくなります
今年は沖縄各地でコーヒーの生育が良いところが多いです。未熟豆・死豆率も低く良好な要因は夏場の気候ではないかと思っております。
参考 → 未熟豆・死豆が多いのはなんでだろう?
それはコーヒーにとっての栽培環境がここ10年一番良かったことがあげられ、そんな中のカイガラムシ被害は環境以外の要因が考えられます。
通常、コーヒーのカイガラムシ被害は高温少雨の環境だったり、水やりをしない、肥料のあげすぎなど肥培管理が悪いと木が元気をなくし起こりやすくなります。
今回、見学した農園では肥培管理をしっかりされ、風通しや日照時間など問題ない場所で起こっていました。
今のところ推測になりますが、炭疽病らしき症状が出ているのとあまり水やりしなくても湿り気がある土壌から湿害を疑っております。
例えば畑の地下水位が高いと土壌水分も高くそのため、水はけや通気性が悪いため酸素不足になっているのかな?と考えています。
参考 → 沖縄の土について
コーヒーの木は排水性が良い土壌を好み酸素要求度が高い植物なので土壌の物理性は極めて重要であります。
また地中に停滞水がたまると根に障害が出て根腐れを起こします。
コーヒーは成木になるにつれ湿害に対する抵抗性が弱くなるのかもしれません。
コーヒーの木が元気をなくしカイガラムシ被害になる要因を地上部、地下部の両面で観察し対策を講じていきたいと思います。
カイガラムシとは?
漢字で介殻虫(Coccoidea)と書きます。カイガラムシ上科に分類される昆虫です。
果樹や草花の害虫となるものが多く約7000種以上が知られています。
吸汁(きゅうじゅう)して植物を枯らし排泄物が糖分を含むためアリがすぐに近寄り被害を拡大させます。
また、すす病を誘発したり駆除がめんどくさいのでカイガラムシ被害になると農業者は落ち込みます。