沖縄コーヒー栽培の害虫・害獣対策
沖縄のコーヒー栽培で一番の敵は台風になりますが、今後問題になるかもしれないのが害虫や害獣です。
今のところ沖縄でコーヒーの木を全滅させるような害虫・害獣被害はありません。
ただ一部被害があるカイガラムシや山林のイノシシは沖縄コーヒー栽培の喫緊の課題であります。
そこでコーヒーの木に害虫・害獣が近寄らせない対策をハバネロの辛味成分(カプサイシン)を使った忌避剤で検証していきます。
ハバネロは激辛危険物
ハバネロ加工作業(取扱いに注意が必要!)
ハバネロを取扱う際は、保護手袋・保護メガネは必須です!
ハバネロを素手で30分作業してみたら・・・
作業中は 特に問題なしで作業後、水道水で手をしっかり洗いました。
【その後】
作業終了後、手にヒリヒリ感が少しある
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1時間後 ヒリヒリ感から灼熱感に変わる
↓
3時間後 痛いので常時、氷水に手を入れる
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6時間後 会話ができないぐらい痛みが増してくる
ここで、油、牛乳、エタノール、除光液、コーヒーの粉で手を洗う(痛み緩和せず)
8時間後 痛みのピーク(痛くて寝れない)
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16時間後 朝起きたら痛み(左手)が消えていた
【感想】
作業時にハバネロを触っていた左手が激痛でした。
激痛を言葉にすると「全ての指を深爪にしてフライパンで手を焼いてるような感覚」でした。
この激痛から解放されたく「油、牛乳、エタノール、除光液(アセトン)、コーヒーの粉」で左手を洗いましたが直ぐに痛みは治まりません。
一方、作業時にハバネロにあまり触らなかった右手は若干の灼熱感があるものの我慢できるレベルでした。
16時間後、左手の激痛が消え右手の灼熱感は残っているので、上記を使った手洗いに効果があったことがわかりました。
ただ、何が効いていたかは不明です。
個人的には、コーヒーの粉で手を洗うのが気分的にクレンジング感があって良いかなと思いました。
【カプサイシンから身を守る】
辛味成分がある食材(ハバネロ・唐辛子・ハラペーニョ)を扱うときは必ず保護手袋、保護メガネをして作業する。
作業後は直ちに、コーヒーの粉でこすり洗いすると良いと思います。
※手についたカプサイシンは水道水で手を洗うだけでは全く取れず効果はありません。
※カプサイシンは水に不溶で油やアルコールに可溶です。
※コーヒーの粉は若干の油があり吸着作用もあるのでお勧め。
ハバネロはどのくらい辛いの?
ハバネロの辛さは約20~30万スコヴィル値と言われています。
これはスコヴィルさんが発案したもので、例えばハバネロ1gピリピリ感じなくなるまで浴槽いっぱいの水(20~30万倍希釈)で薄める必要があるレベルです。
ハバネロは外側を触っても大丈夫です。中身が危険で特に胎座にカプサイシンが最も多く含まれています。
ハバネロとは?
トウガラシの仲間(ハバネロ、ハラペーニョ、ピーマン、パプリカ、シシトウ)です。
ハバネロ、ハラペーニョは香辛料、ピーマン、パプリカ、シシトウは野菜として改良されてきました。
栽培ではナス科の植物なのでアブラムシがつきますがカイガラムシはみかけないです(2020年3月現在)