国産コーヒー研究
沖縄はコーヒーにとって恵まれたテロワール(栽培環境)です。
台風と寒波で厳しい環境でありますが、しかし見方を変えると小島の台風は大地にミネラルをもたらし寒波は糖度を高めコーヒーをおいしくします。
ただ沖縄でおいしいコーヒーが作れる理由としてこの説明では不十分です。
そこで科学的根拠が必要となります。
根拠を得るには、時間はかかりますが研究と検証そして経験値を上げる以外ありません。
根拠が解ると、コーヒー全般のベンチマークが作れ「誰でもコーヒー栽培でおいしい珈琲を飲む」ことができ経済栽培においては無駄な施肥を抑え収量増が期待できます。
さらにマスバランス(物質収支)等がわかると珈琲の味まで創造できる可能性もあります。
組合では肥培管理において基本的考えは リービッヒの法則 を栽培法の中心においています。
リービッヒの法則(リービッヒの最小律)とは、ドイツ人化学者で農芸化学の父と言われる リービッヒ (1803-1873年)が提唱した
「植物の生育は、さまざまな栄養成分や環境因子が影響し1つでも不足すると収量も制限される」というものです。
リービッヒの最小律についてのわかりやすい説明が ドベネック が作った桶の絵(樽の絵)です。
植物により必須元素の要求量や環境因子も違いますので、沖縄コーヒーの最適条件を探究し栽培技術の向上とおいしい珈琲作りに努めていきます。
下記は国産コーヒー研究に関する連携先になります。
☆持続工学研究会(http://efsus.jp/about/)
持続工学研究会は「持続可能な地域と未来。それを支える技術を工学の視点から考える」活動をされ近年、東北コーヒープロジェクトを始動させ閉鎖空間にて環境制御下でのコーヒー栽培の研究もされております。
☆台湾珈琲研究室(http://tcl.coffee/)
先日、台湾珈琲協会理事で台湾珈琲研究室代表に来沖いただき台湾と沖縄コーヒーの意見交換をおこないました。
今後も交流を重ね知見を広めていきます。
台湾はコーヒー栽培に関する調査資料も多くまた台湾工業技術研究院では様々なコーヒー研究もされています。
例えばバイオ技術で疑似コピルアクを作ったりしています(コピルアクとは?)