TPPと輸入コーヒー

TPPと輸入コーヒー

TPPとコーヒー

日本では国産コーヒーの生産量が少ないため、普段飲まれる全てのコーヒーは輸入品になります。先日 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の大筋合意がされましたが、輸入コーヒー(生豆)に関しては現状、関税はかけられていないので、この協定によるコーヒー価格への影響はないものとみられます。

日本は 1858年からコーヒー豆の輸入開始。1866年に輸入関税が決まりましたが、現在の税関資料(実行関税率表 2015年4月版)によるとコーヒー生豆は無税であります(焙煎豆は関税有)

 

世界のコーヒー生産量

世界のコーヒー生産量 USDA統計

輸入コーヒー


輸入コーヒーの価格は基本的に生産国(特にブラジル)のコーヒー生産量に左右され、生育段階から
ニューヨークのコーヒー商品市場に反映します。この取引価格が世界のコーヒー市況に大きな影響を与えます。

コーヒー先物価格

コーヒー価格(先物)


コーヒー相場は需給のほかに、ブラジルの霜害・干ばつ・病害虫被害や社会情勢不安・米国の金融緩和等を背景とした投機マネーが市場に流入することがあり価格が大きく変動することが
あります。また、輸入の場合は為替相場(ドル/円)も関わるので これらの要因で輸入コーヒー価格が決まります。

TPP合意で気になるのが、コーヒー豆を含む生鮮輸入品の制度が今後どのように変わっていくのか?特に農薬や今後出てくる遺伝子組替えコーヒーの 使用・検査・表示等 に関して安全第一であることを願いたいです。

下記は大変珍しいコーヒー麻袋(source:コーヒー夜ばなし)

オーストラリア産コーヒー 麻袋

オーストラリア産コーヒー

雲南コーヒー 麻袋

中国 雲南省産コーヒー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーヒー夜ばなしの管理人様は 元農水・厚労省管轄の農水産物(コーヒー豆)の分析・検査官です。
世界のコーヒー生産国は約80カ国あり、日本はその40 ヶ国程度から輸入していますが、日本の場合 厳しい品質を要求するため米国や欧州向けの豆に比べ割高になることがあるようです。