沖縄の水(おいしさの秘密)

沖縄の水道水

沖縄の水道水

沖縄の水は他県と比べ味は引けを取らないと思っています。

コーヒーの味わいに影響を与える硬度は軟水でおいしい水の水質要件(蒸発残留物など)も適正値です。

そこで、沖縄最大規模の北谷浄水場に行って沖縄の水についてお話を聞いてきました。

映像に金魚の水槽がありますが、これは原水等を常時流入させ魚の動きをモニタリングすることで水質異常を早期発見していますバイオアッセイと言います

北谷浄水場の原水はダム河川等の雨水系と海の海水です。下記は海水から真水を作るときに使われるものです。

逆浸透膜エレメント

逆浸透膜エレメント(10万円/本)

海水淡水化センターでは上記エレメントが3000本あり1日4万㎥の水が生産できます。

海水淡水化

真ん中に真水が流れる(海水淡水化)

さらに北谷浄水場は硬度100ppm(軟水)を目標に水が作られています(H13年硬度低減化施設稼働)

硬度100ppmの軟水はコーヒー豆本来の味を引き出せる水質になります。

北谷浄水場の硬度

北谷浄水場の硬度推移(H28年 Min53 Max111)   渇水年は水源バランスにより硬度が上がる

沖縄の水(おいしさの秘密)

北谷浄水場は高度浄水処理方式であることに加え海水淡水化施設も併設された最高水準の安全性とおいしい水が作れる浄水場です。

※高度浄水処理とは従来の水処理に3工程(生物処理、オゾン処理、活性炭処理)を加えた処理方法

沖縄は水の確保が難しい自然環境で梅雨と台風時期の水貯金がとても大切な中、水源地周辺の方々が自然を守ってくださっていること、そして水道局の方の努力が沖縄のおいしい水の秘密になります。

「うちの水おいしくない」と思われる方

高置水槽に問題があるかもしれません。

沖縄は自主的な貯水タンク設置率が高い反面、清掃点検率が低いと言われています。今一度タンクのフタが壊れていないか?タンク内に汚れがないか?確認されると良いかと思います。

パイナップル高置水槽

沖縄のおもしろ高置水槽