現在、ベトナムのコーヒー農園が干ばつに見舞われています。
ベトナムはロブスタ種コーヒーの世界最大産地でありますが、生産量が低水準になると予想され価格が上昇に転じてきています。
コーヒー豆の国際価格は基本的に需給で決まりますが、供給面で病害虫被害や生育期の干ばつ・霜による被害が深刻だった場合、翌年の減産を見越した価格高騰につながります(現在その予兆がみられます)
生育期の干ばつはコーヒー豆の品質や収量に悪影響を与えます。更に木が弱るため病害虫の被害も受けやすく、一刻も早い天候の回復を祈ります。
ロブスタ種コーヒーとは?
正式名称はカネフォラ種と言いますが、なぜロブスタ(通称)かというと強靭を意味する Robust から命名されアラビカ種と比較して木の耐病性が高く樹形も逞しく見えるため強いというイメージから名付けられています。
世界で流通しているコーヒーの品種は大きく分けて2種類あります。
①アラビカ種 世界の生産量の 70〜80%
②ロブスタ種 世界の生産量の 20〜30%
ロブスタ種は主にアジア(ベトナム・インドネシア等)で生産されていますが、近年はベトナムでアラビカ種の栽培が増えてきています。