昨年、神戸市シルバーカレッジ・チームバリスタ様がコーヒー調査の一環で沖縄コーヒー農園を訪れ、その時のことが調査報告書に掲載されましたのでご紹介いたします。
現地調査 in 沖縄
我々が見たコーヒーの木は緑色の大きめの葉が艶やかで、そこそこに色づき始めた実も成っていた。
山間を少しずつ切り開いた農園のため栽培に適した日当たりや傾斜の農地は限られた小面積とならざるを得ず手間暇がかかる割には収穫量は少ないと思われたが、農園主の顔には充実した笑みが浮かんでおりコーヒー作りを楽しんでいることが窺われた。
安定した生産体制とブランド化を目指して沖縄珈琲生産組合を立ち上げ仲間とともに栽培のノウハウを研究・伝授する一方で横行する偽物の沖縄コーヒーに悩み戦っている。
沖縄コーヒーのブランド化とは 沖縄産100%・無農薬・手摘み の3つの約束を守ることで、そうして作られたコーヒーは果肉のフレーバーが素晴らしい時があり世界の名だたるブランドコーヒーに負けないほど美味しいと誇らしげに言い切った。
沖縄への旅の最終日、帰りの飛行機の時間を気にする我々に、自身が経営するカフェドミヤで残り少ない貴重な沖縄産ピーベリーの豆を手早く煎って一人一人に丁寧にサーブしてくださった。短い時間だったが沖縄コーヒーへの思いが注ぎ込まれたその味は忘れがたい。
神戸市シルバーカレッジ 国際交流・協力コース チーム・バリスタ「コーヒーと喫茶店」平成28年1月 調査報告書 一部抜粋
この調査報告書はコーヒーに関する様々なことが書かれており大変勉強になりました。特に理想とする喫茶店とは「提供者の情熱」「美味しいコーヒー」「居心地の良い場」の3拍子がそろった時に生まれると結論づけておりました。